ノルウェー・オスロで10日にあった日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞授賞式に、市川市在住の被爆者、児玉三智子さん(86)が参加した。「核兵器の恐ろしさを世界の人たちに伝えていかなくちゃいけない」と決意を新たにした、と話す。
日本被団協の事務局次長で、千葉県原爆被爆者友愛会の会長も務める児玉さんは、7歳の時に広島で被爆した。原爆ドーム近くの自宅が建物疎開の対象になっていたことで一家は生き延びたが、いとこらが目の前で亡くなっていった。
約40年前に夫の転勤で市川市に。20年ほど前から本格的に日本被団協の活動を始めた。
10月、日本被団協がノーベル平和賞に選ばれた。「もうもらえないだろうと思っていたので驚きました。とってもうれしかった。責任も感じました」
児玉さんも代表団としてノルウェーに渡航。国営放送の番組で被爆の体験を話した。
田中さんスピーチに感じたこと
授賞式のスピーチで、代表委…